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京七宝ブックマーカー(毛玉のおうち時間)『有頂天家族2』
糺の森でのんびりと本を読む矢三郎をイメージしたチャームが揺れる金属製のブックマーカーです。
チャームの部分は京都の伝統工芸品である「京七宝」の技術を活かして製作されており、粉状の色ガラスである釉薬(ゆうやく)を焼成して彩色された、特有の透明感が美しい商品となっております。
釉薬が乗る部分の下地には梨地の加工が施され、透けて入る光を反射して森の木漏れ日のようにきらきらと輝きます。
また、金属製のため高級感があり、丈夫で長持ちするので末永くご愛用頂けます。
開いた本の上にチャーミングな表情でちょこんと座る矢三郎の背景には森をイメージしたモチーフを散りばめたデザインをあしらい、おうち時間を愉快に彩ります。
是非、静かな森をイメージしながら、矢三郎と一緒に読書タイムを満喫してください。
素 材:チャーム 丹銅/ブックマーカー 真鍮
仕 様:金メッキ
サイズ:本体 約12cm チャーム 約2.4cm×2.1cm
MADE IN KYOTO【JAPAN】
© 森見登美彦・幻冬舎/「有頂天家族2」製作委員会

こちらは伝統工芸である【京七宝】という技法で着彩されており、矢三郎の体の茶色い部分や背景の木の実・葉っぱの部分には、透けるタイプの釉薬(ゆうやく)※が使用されているため、光を当てると下地の金属部分が光を反射してキラキラと輝きます。
※釉薬(ゆうやく)…粉状の色ガラス。高温で焼成することで着彩する。
京七宝ブックマーカーができるまで

丹銅をプレス加工しデザインを再現します。
できあがった素地に釉薬を入れる前に、プレス加工の工程で付着した油や汚れを落とす為に空焼きをします。この作業は付着した汚れが焦げるのを防いだり、釉薬の密着度を上げる目的があります。
空焼きすると酸化膜が発生し黒っぽくなるので、酸で洗い落とします。この作業がしっかり出来ていないと、釉薬の色が綺麗に出なかったりと仕上がりに影響が出てきてしまいます。

きれいになった素地の窪んでいる部分に釉薬を盛り付けます。釉薬は粉状の色ガラスですが、作業がしやすいよう盛る際には水分を加えます。それを筆で取り、素地へ盛り付けます。この作業は一つ一つ手作業となっており、細かいデザインのものは非常に神経を使う作業となります。
今回は不透明色部分と透明色部分の二段階に分けて盛り付け作業を行います。
盛り付けたら釉薬を乾燥させ、約800度の窯で焼きます。釉薬は溶け、金属部分には酸化膜ができるので、再度酸洗いの作業を行います。

▲二段階目の盛り付けです(左)
高温で焼かれた釉薬は溶けて飴のようです(右)

金属のデザイン部分に被さってしまっている七宝部分を研磨し、金属の下地部分を研ぎ出します。
最初は目の粗いもので研ぎ、最終的に細かい目のもので研磨し仕上げます。
こちらの作業の後、メッキ、仕上げ研磨、パーツの取り付け・検品、パッケージングを経てお店に並ぶ状態となります。
